当社が取り扱う音楽は、20世紀初期から現在に至るまで、いわゆる「音楽と呼ばれるもの」とは一線を画しながら独自の発展を遂げてきた、現代音楽・実験音楽の伝統を受け継ぎながらも、独自のコンセプト・独自の感性、あるいはまた現代のテクノロジーを加味して、未だ聴かれていない音の探求を行うアーティスト達が制作するものが中心であります。
よって、当社取り扱いサウンドに明確なジャンルというものを定義するのは困難ですが、敢えて言えば「ノンミュージシャンによって制作された、音というメディアを使った表現物」というものになるかと思われます。
年代的には、90年代以降、コンピューターソフトウェアを用いながら革新的な音楽を制作するアーティストが中心となっております。
彼らの特徴は、それ以前の現代音楽・実験音楽に敬意を払いながらも、それに捕らわれすぎず、既成の音楽とは異なる独自のサウンドを提供しており、音を使った表現としては現在最も刺激的で、魅力的なものであろうと確信いたしております。
また、彼らの音楽に接するときは「音楽」という視点からだけでなく、広く芸術表現として接する態度も重要かと思われます。それは、受動的にならず積極的に音を体験し、その音から生じるあらゆる現象をまるごと「音楽」として知覚するという態度といえるかもしれません。